仮想通貨と言えばビットコイン。耳にしたことあるでしょうか「イーサリアム」?
時価総額はビットコインに次ぐ2番目の仮想通貨で、その実はかなりの優れものです。
一般的に、「ビットコイン=価値の保有」、「イーサリアム=プラットフォーム」と言われます。なぜそう言われるのかを解説します。
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「イーサリアム」と「ビットコイン」との違い
まずは具体的な相違点です。
- スマートコントラクト
- 上限が無い
- ブロックの精製が約15秒とかなり早い
「ビットコイン」と「イーサリム」の大きな違いはこの3つです。特に大きな違いは「スマートコントラクト」で他の2つは「どうでもいい」くらいのレベルです。この「スマートコントラクト」がイーサリアムは「プラットフォーム」と言われる理由ですので、そこから説明していきます。
「スマートコントラクト」って何??
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上に契約内容を記録し、期日になると自動で契約内容を実行してくれるシステムのことです。
固い感じで「スマートコントラクト」を定義するとこうなります。意味わかんないですよね。
スマートコンタクトの簡単な例を挙げます。
「一年後に僕から嫁に3ETH送る」ってプログラムを記述します。
これを実行してくれるのが「スマートコントラクト」です。上の定義で言うと、契約内容は「1年後に3ETH送る」となり、1年後の期日になったらスマートコントラクトが実際に僕のアカウントから嫁のアカウントに「3ETHの送金」を実行します。
もうちょっと条件を加えます「嫁が僕に1ビットコイン送ってくれたら、僕は嫁に3ETH送ります」って契約にします。(だいぶ僕が得ですが^^;)
①嫁が1BTC僕に送ります⇒まだ契約は実行されません
②僕が嫁に3ETH送ります⇒ここで初めて契約が実行されます
①と②で初めて契約内容が満たされるので自動で契約内容が実行されるこれをやってくれるのが「スマートコントラクト」ってことです。
「スマートコントラクト」を平たく言うと「ブロックチェーン上にプログラムを記述する技術」って理解で概ね間違いは無いと思います。
補足:「ブロックチェーン」とは、仮想通貨の根源となる暗号技術のことで、「情報を収納したブロック」が「チェーン」により次々と繋がれた集合体を「ブロックチェーン」と言います。ここでは「仮想通貨の根源となる改ざん不可能なデータベース」と読んでおいてください。
関連記事→ブロックチェーンって何なの?
「スマートコントラクト」はデータベースのようなブロックチェーン上にさらにプログラムを記述してしまう技術です。ブロックチェーンは「改ざん不可能」ですので、このブロックチェーン上に記述されたプログラムも「改ざん不可能」となります。
「スマートコントラクト」でできること
それでは、ブロックチェーン上にプログラムが記述することで何ができるのでしょうか?
- dApps(ダップス)
- Defi(ディファイ)
- NFT(エヌエフティ)
カタカナばかりですんません。。
1.dApps(ダップス)
ブロックチェーン上に書き込まれたアプリのことをダップスと言います。「サンドボックス」や「アクシー」などのゲームアプリが有名ですが、他にも金融系アプリやSNS、ブラウザ、オークションプラットフォームなんかもあるようです。
2.DeFi(ディファイ)
既存の銀行を介さない金融サービス。2021年、仮想通貨への資金流入の大きな原因となったディファイです。このディファイを定義づけするとこうなります。
「スマートコントラクトを使用した、仮想通貨の預金(ステーキング)、借入、貸付などの実現」
預金(ステーキング)に関しては年利10%なんかも驚くレベルではなく、現在も高い人気があります。
高利ってことはそれだけハイリスクってことも認識しないといけません。利用する場合は十分に調べて、納得、ご自身の責任で進めましょう。
3.NFT(エヌエフティ)
NFTとは「ブロックチェーン上の価値」です。「価値」を「鑑定書」と変えても良いです。JPEG画像はいっくらでもコピーできます。だけど「ブロックチェーン上の鑑定書」は偽装やコピーは不可能です。「このJPEG画像はいつ、どこで、だれが作ったものだよ~」と証明するのがブロックチェーンで、それとJPEG画像を紐づけるのが「スマートコントラクト」ってことです。
「モナリザ」もコピーはたくさんあるけど、「鑑定書」がついているのはルーブル美術館にあるあの1点だけでしょ?
この場合「モナリザ」が①JPEG画像、「鑑定書」は「②鑑定書(ブロックチェーン上にある)」、この①と②を紐づけるのが「スマートコントラクト」。スマートコントラクトは現実世界では「鑑定人」的な・・・。それで、このJPEGと鑑定書が紐づいたデータを「NFT」と言います。
余談:実は僕も2022年2月現在、NFTを1個も持っていません。イケハヤさんなんかがNFTにものすごく力を入れていて、独自のNFTなんかも作っています。イケハヤさんがVoicyで言っていたのは「この感覚は持った人でないと絶対わからない」ってことでした。「いったん所有したものでないと、NFTの何ぞやは絶対理解できない」とのこと。
NFTはメタマスクに代表される「仮想通貨ウォレット」のなかに入ってきます。これは財布なのですが、その財布の中はだれでも見れたりします。その財布の中に入っているNFTは誰が何と言おうとその人のもので、鑑定書付きの本物で間違いありません。
NFTってその感覚なんだと思うのですが、現物でなく、自分のウォレット内にデータを「所有」する。そんなイメージです。実際に現在「バブル」と言われるほどアメリカではNFTブームになっており、僕もそのうち手に入れてみようと思っています。
イーサリアムが「プラットフォーム」と言われる理由
「サトシ・ナカモト」は、「銀行などを介せずに安心安全に個人間で金融取引をしたい」という目的でビットコインを生み出しました。ビットコインは「送金」に特化しており保有目的は「価値の保有」が主です。「金(ゴールド)」を持つ感覚に近い。
一方、イーサリアムは2014年当時19歳でカナダの大学生だったヴィタリック・ブテリン氏によって開発されました。目的はビットコインに「汎用性」を持たせることで、最初からイーサリアムを「プラットフォーム」にすることを目的にしていたようです。プラットフォームですので、イメージ的にはウィンドウズなどのPCで言うOSに近い感じです。
イーサリアムと言うOS上でdApps(ダップス)と言うソフトが稼働する。
補足:イーサリアムの生みの親「ヴィタリク・ブテリン氏」は実在する人物なのに対して、ビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト氏」は誰なのか特定されていません。個人なのか団体なのかも不明で、日本人っぽい名前ですが、それはかなり懐疑的というのが一般的な理解です。
その他のイーサリアムとビットコインの違い
1.上限が無い
ビットコインのマイニング上限は2100万枚と決まっているのに対して、イーサリアムの上限は決まっていません。
イーサリアムはインフレ(イーサリアムの価値の低下)を防ぐため、「焼却(burn:バーン)」を実装しています。つまり、マイニングにより新しいイーサリアムを採掘していく一方で、増えるばっかりでは価値が下がってしますので、「焼却」することで発行数を抑え価値の維持に努めています。
焼却されるのは送金手数料など(いわゆるガス代)で得たイーサリアムがメインとなって焼却されていきます。
補足:イーサリアムには「今現在」上限が無いってだけで、今後のアップデート(ハードフォークと言います)で上限が設けられる可能性もあります。また、ビットコインの上限2100万枚全部がマイニングされるのは2140年頃と言われています。
2.ブロックチェーンのブロックの精製が15秒と短い
ビットコインのブロック精製は約10分かかるのに対して、イーサリアムのブロック精製時間は独自のアルゴリズムにより15秒というスピードを実現しています。
まとめ
仮想通貨は「投資」の世界です。「買い」の判断をするときは主にチャートを見て判断するので、「そのコインが何たるものか」はあまり意識しません。それでも全く問題はありません。
しかし、その「投資先」はいったい何を目的に作られたのか?とかビットコインと何が違うんじゃ?などの情報は実は重要で、頭の中にあると無いとではちょっと違うんじゃないかなぁと思います。
僕自身、過去にただチャートを見てイーサを買っていて、この記事を書くにあたって初めて知ることもたくさんありました。それらを知ることによって「自分が投資したイーサってこんなん考えてたんや」って思うことができました。それであらためて「5年後や10年後が楽しみ~」となりました。
みなさんの「投資」にもそんな思いの手助けになることができたらと思い、またいろいろ記事を書いていきます!!
ってことで、次回は今回書ききれなかった「イーサリアムの課題/今後の展開/価格予想」を記事にしようと思います!!
■■元手100万の支払手数料の比較■■
これは、100万円の元手でスタートした場合の、各社に支払う手数料の比較です。
忖度を全て排除し、徹底的にユーザー目線で作った比較表です。
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web広しと言えど、なかなかこんな表は無いはず。
詳細は下の記事で確認できます。
この記事は以上です。
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