仮想通貨を預けることで年利をもらうのがDefi(ディファイ)で、その預け先がDEX(デックス)ということを解説しました。
今回はそのDEXのメリットとデメリットを説明しようと思います。
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Defiの基本
「ユニスワップ」や「パンケーキスワップ」に代表されるDEXですが、DefiはこのDEXに仮想通貨を「ペア」という形で預け入れ 金利をもらう仕組みです。
ペアとは「ETH-USDT」や「CAKE-BNB」のような文字通り2つの仮想通貨を「ペア」にして預ける という意味です。
「預入れ金利をもらう」ってことをもうちょうちょと現実に即した言い方に変えると、、、
仮想通貨のペアをプールに入れ流動性を提供すると、その対価としてガバナンストークンの提供を受け取る、となります。
だいぶ小難しくなりましたが 言っている意味はいっしょです。
「預金して金利をもらう」=「プールに入れ流動性を提供しガバンストークンをもらう」と言うことです。この辺はあとで深堀りします。
仮想通貨をペアにするのにもルールがあります。好きなペアを好きな量だけユーザーが設定できるわけではありません。次に「ペアにする際のルール」を説明します。
ペアにする際のルール
ユニスワップやペンケーキスワップなどのDEXには「CAKE-BNB」以外にも様々なプールが用意されています。下はパンケーキスワップにあるプールの一覧です。これでもまだごくごく一部です。
ユーザーは好きにペアを設定できるのではなく、パンケーキスワップに用意されているペア一覧の中から預けたいペアを選択する形になります。
自分が預けたいプールをここから選択するのですが、その際ペアにする仮想通貨の数量の設定にもルールがあります それは「ペア同士の総額を同額にする」というものです。
例えばCAKEが8ドルでBNBが400ドルだとすると、
500CAKEに対してペアにできるのは10BNBです(500 x $8 = 10 x $400)
「500CAKE・10BNB」をペアにして「CAKE・BNB」というプールに預けるということです。
プールの中は常にペアが同じバランスになるよう設定されています。
このプールからAさんが300CAKEで3BNB買う取引をしました。
そうするとこのプールはどうなるでしょうか。
「BNB・CAKE」プールの中身はこうなります
800CAKE・7BNB
元々500CAKE・10BNBだったプールでAさんは「300 CAKE で 3 BNB買った」ので、単純に(500+300) CAKE・(10-3) BNBってことです。
ここで気を付けるのが、このAさんの取引でプールの中のCAKEとBNBの単価が変動するってことです。
その変動する理由ってのがややこしくて、僕もこれを理解するのに何時間もかかりました。
しかも、あまり重要ではありません。この部分は飛ばしてもOKです。
一応説明します。
下の図はAさんが取引をする前のプールの状況です。
注目する点は CAKE も BNBも時価総額は同額の$4000ドルってとこです。
プールのルールで「ペアは同額になる」ようにプログラムされています。
次はAさん取引後です。↓
Aさんの取引前と後で変わってないもの(ルール)
①CAKE と BNB の時価総額($4000)これはプールのルールとして変わっていません
②時価総額の合計($4000+$4000=$8000)これも変わりません
変わったもの
①数量:AさんはCAKE 300 で BNB 3を買っているので当然数量は変わります。
②単価:数量が変わって、時価総額は変わらない・・・てことは単価に変動があるんです。
しかもこの単価はこのプールでのみ有効な単価で、市場価格とは無関係です。
市場では相変わらずCAKEは8ドルするのに、このプールでは5ドルの大バーゲンってことです。
Defiに利回りが発生する仕組み
上の例でわかるように、DEX(分散型取引所)はbitFlyerやCoincheckなどの中央集権型取引所と比べるとその規模の小ささから、少量の取引で価格変動がおきてしまう性質があるってことです。
が!「そういう性質がある」ってだけで実際にはそんなことはほぼありません。
ユニスワップやパンケーキなどのDEXでの取引価格とbitFlyerなどの通常の取引所との取引価格はほぼ「ギャップは無い」と思って問題無いと思います。
上の例ではその分母の小ささからAさんの取引後と取引前でCAKEの単価は$8→$5と大バーゲンになりましたが、分母が大きかったらどうなるでしょう。プールの規模を1000倍にしたのが下の図です。
単価は市場価格とほぼぶれないのがわかります。
パンケーキやユニスワップのプールの単価は調べればすぐにわかりますので、もし「市場価格よりパンケーキのBNBが異常に安い!!」って状態になると、投資家はその「パンケーキのBNB」に買いを入れますので、結果 供給が行きわたりすぐにパンケーキのBNBも価格を戻します。
このように、DEXの価格は自己修復的に市場価格との価格差を均一に保つ性質を持っています。
DEXのプールに公平性を与えるのがその「プールの規模」だと言うことが分かりました。
プールの規模が多きければ、少々の取引では価格変動が起こらず、ユニスワップやパンケーキスワップのプールも、bitFlyerやCoincheckと同じように取引ができると言うことです。
つまり、DEXにとって一番肝心なのがこの「プールの規模」と言うことが言えます。「プールの規模」を保っておく必要があるのです。
この「プールの規模」を違う言い方をすると「流動性」となります。
Defiの金利が生まれる理由は以下になります。
Defiの神髄はこれに集約されます(言い切ります)
DEXは「流動性」が命と言うのは今まで長々と説明した通りです。
「流動性」をくれた人と言うのは、「プールの規模」を大きくしてくれた人、つまり「プールにお金を預けてくれた人=預金者」ってことになります。
「自分たちで作ったトークン」と言うのは、パンケーキスワップで言うと 今まで何度も出てきたCAKEトークンです。このトークンに何で価値が付くかと言うと、そこの「取引手数料」と言う裏付けがあるからです。
プールに暗号資産ペアを預けました → そのプールで取引する人がいます → その取引には当然手数料が発生します → その手数料の何%かを預金者にあげましょう(独自トークンという形で)と言う発想です。
DEXで取引する場合もbitFlyer やCointheckで取引するのと同様手数料がかかるのです(そのようなプログラムを組んでいる)
その手数料を預金者にいくらか渡しましょうというのがDifiに金利が発生するしくみです。
補足:このDEXと言うしくみは前からあったらしいのですが、なかなか「流動性」があがらなかった、つまりは資金が集まらなかった。そこに、「独自トークン(ガバナンストークン)を付与しよう」と発想したのが「コンパウンド」と言うDEXでした。預けるだけで無料でトークンがもらえるということで人気が集まり、そのCOMPと言うトークンが上場後高騰したことも人気に拍車をかけ、このコンパウンドがDifiに火をつける大きな要因になりました。
Defiをする上で注意すべきこと
Defiで金利を得る理屈は、DEXでの取引手数料が源泉であると言うことがわかりました。
なので、Defiに資金を投入する際の判断材料とりして、金利を見るのは当然ですが、金利の源泉となる取引量がどのように数位しているか、流動性の数位はどうなのかなどもチェックする必要があると言うことです。
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web広しと言えど、なかなかこんな表は無いはず。
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この記事は以上です。
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