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NFTの課題と将来性

NFTの課題と将来性 NFT
この記事は約17分で読めます。

まだ文化としては新しいNFTには課題もたくさんあります。

逆にこの課題をクリアしていくことで、裾野が広がり世間に浸透していく未来も見えます。

今回はそのNFTの課題と将来性についてまとめてみようと思います。

この記事が解決すること
  • NFTに興味があるけど、どんな課題やリスクがあるのか知りたい人
  • NFTを実際に買ってみようと考えている人
この記事を書いた人
  • 2021年10月から仮想通貨投資を始め
  • それからNFTやSTEPN、Defiなどを体験
  • 令和4年分から確定申告書を自力で提出
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NFTとは何か

NFTとは何かというと「デジタル上の鑑定書」って認識で問題ありません。

長らくデジタル上の価値に関する問題点は「いくらでもコピー可能」ってことでした。

複製がいくらでもできるので、本物と偽物の価値が全く同じ、なのでデジタル上の芸術作品ってものには価値はありませんでした。

アーティストがネット上に作品を出品すること自体が無意味なので、その概念すらありませんでした。

NFTが可能にしたのは「デジタル上の鑑定書」です。

つまり「これが本物!!」って証明することできる技術がNFTです。

証明して、それに関して誰も文句が言えないってことが重要なのですが、それを可能にしたのが「ブロックチェーン」と言う技術です。

改ざん不可能、なおかつ誰でも確認可能な透明性も有する「ブロックチェーン」技術により、そのものの唯一性を証明する鑑定書」がNFTです。

オリジナルであるって証明は、JPEG画像に価値を生み、コレクターはその価値に見合った対価を支払うことで作品を手に入れる、という新しい概念をNFTは創り出しました。

ただ、気を付けるのはNFTができることは「鑑定書」というオリジナルを証明することだけってことです。

NFTにコピーガード機能はありません。

JPEGに鑑定書をつけることはできますが、そのJPRG自体はいくらでもコピー可能です。

下の画像は75億円で落札されたBeepleって人の作品ですが、このようにJPEG自体は僕にでもコピーできるし、このコピーする行為自体は別に犯罪でもなんでもありません。

BeepleのNFT作品が約75億円で落札。現存アーティストのオークション記録第3位に|美術手帖 (bijutsutecho.com)

これは「ただのJPEG」なので、NFTでも何でもなく 当然「鑑定書」も何にもないので価値はありません。

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NFTの課題

NFTの課題を明白にすることで、逆に未来に関しても想定しやすくなります。

「課題はこれ」ってわかっていれば「NFTに関する新技術」って情報が出てきたときに、そのニュースバリューが理解できるし、NFT関連の投資もワンステップ早く行動ができると思います。

NFTの課題
  • NFTの真贋
  • NFTの唯一無二性
  • NFTの価値の持続性
  • 法律・規制
  • 使いやすさ
  • ガス代

NFTの課題はこの辺だとと思います。

次のパートから項目ごとに説明していきます。

NFTの真贋 

「NFTの真贋」とは、「そのNFTが本物かどうかわからない」ってことです。

実際にNFTに積極的でないアーティストの作品が、第三者に勝手にNFT化されて、作者の知らないところで勝手に売買されたこともあったそうです。要はパクリです。

NFTができるのは「鑑定書」であって「価値の証明」ではありません。

「この作品はAさんが作ったものに間違いありません」って証明はNFTにできますが、「Aさんの作品に価値があります」って証明はNFTの範疇外です。

価値判断はあくまでも購入者に委ねられるってことです。「Aさんは広く世間に認知されている」なおかつNFTによりこの作品は「Aさん出典に間違いない」って要素があって初めてそのNFTには対価を払う価値が生まれます。

NFTができるのは「Aさんの出典に間違いない」ってことだけなので、Aさん自体が詐欺師だったり、パクリ師だったとしても、それを見破るのは購入者しかいないってことです。

ヤフオクやメルカリと同じように、怪しげなものには手を出さない、ある程度の「眼力」は要求されます。

まぁ世界最大のOpenSeaや取引所では日本最初のCoincheckなどのマーケットプレイスで、信頼あるコレクションから買っている限りは よほどのことが無い限り問題無いと思います。

世界最大のNFTマーケットプレイス↓↓

OpenSea, the largest NFT marketplace

取引所としては国内最初のマーケットプレイス↓↓(会員登録必要)

Coincheck

NFTの唯一無二性

唯一無二性とは、そのNFTが本当に世界で唯一かって問題です。

作者が違うマーケットプレイスで同じJPEGをNFT化してしまう可能性もゼロではありません。

このケースは作者に悪意があるパターンなのですが、これは正直見破るのは困難だと思います。

同じマーケットプレイスで初めからロットナンバーなんかを付けて、見た目全く同じNFTを販売するケースはよくありますが、これは購入するほうも了解の上の取引なので 全く問題はありません。

が、作者が悪意で「世界唯一」をうたって、複数のマーケットプレイスで同じNFTを売ったら、多分みやぶることは出来ないと思います。

でも、一旦クリエーターがそれをやったら見破られるのは時間の問題ですし、見破られたらそのクリエーターのネームバリューも地に落ちるので、かなり捨て身な行動であるとは言えます。

根本解決の策はありませんが、結局これも「購入者が信頼できるクリエーターを自分で判断する」ってのが本当のとこだと思います。

探しましたけど、このような詐欺の具体例は見つけることができませんでした。

NFTが抱えている課題として「悪意を持ってやることは可能です」ってお話しです。

NFTの価値の持続性

NFTの抱える問題に「NFTの価値の持続性」と言うものがあります。

NFTは「鑑定書」と言う説明はしましたが、ブロックチェーン上に保管されるのは、その「鑑定書」だけで JPEG画像などの作品自体はブロックチェーン上には保管されていません。

ブロックチェーンの外、一般的に「オフチェーン」といわれる場所に保管されています。

世界最大のマーケットプレイスであるOpenseaのコンテンツの保管場合はIPFSって言う「分散型ストレージ」です。

IPFEってストレージはブロックチェーンの技術と同じで「分散型」と言って、1つのサーバーではなく、複数のパソコンで維持管理しているシステムなので、システムダウンや、改ざん、ハッキング、不正の危険は極めてゼロに近いということです。

が、抱えるリスクとして、コンテンツ自体がブロックチェーン上に無い以上は、データ自体が何等かの原因で無くなってしまうなどのリスクが極めてゼロに近いのですが、無い話では無いってことです。

正直これはユーザーからしてみたら防ぎようがないので、その「マーケットプレイスのデータの保管場所」を調べてみる以外は無いと思います。

独自サーバーなどを使用しているところは、若干ではありますが「危険性が増す」って認識くらいで良いと思います。

ある程度、名の通った力のあるマーケットプレイスでしたら、そんな貧弱なサーバーを置くはずもなく、まぁ大丈夫だと思います。

NFT(鑑定書)はブロックチェーン上にあるので 半永久的に無くならない。

一方JPEG画像などのコンテンツ自体はオフチェーン上に保存されていますので、極めてゼロに近いけど喪失のリスクもゼロでは無い。って知識だけあったら良いと思います。

法律・規制

まだ新しい文化のNFTには、整備しないといけない法律や、これから成されるであろう規制などの問題が複数あると思って臨んだ方が良いと思います。

NFTの中でも特にNFTゲームにおいて問題視されているのが「賭博該当性」と「景品該当性」です。

賭博該当性

「賭博」に該当しそうなのが①ガチャ ②アイテムの合成 ③アイテムの強化 などです。

これらの行為に課金が必要な場合、その結果が偶発的に良くも悪くもなる可能性があるので、「賭博性」に該当しないかと言われるわけです。

これが今までの「閉じた世界のサービス」であれば問題ないけど、NFTゲームでは他のサービスに転用できたり、ましてやアイテムを暗号資産で売買できるなどの、実世界と同じような「経済活動」をすることを可能としています。

それを「メタバース」と言うのですが、実世界と変らない「メタバース」の世界で、課金することによって、アイテムの価値が何倍にもなる、もしくは損することもあり得るってことは、現実世界のギャンブルと何ら変わりは無いって言う判断です。

景品該当性

「景品該当性」と言うのは、NFTゲーム内でしばし行われるエアドロップなどのサービスが「顧客を誘導する手段」と判断される場合は、実世界と同様「規制されるべでは」という判断です。

景品は「顧客を誘引する手段としての物品・ポイント」と定義されますが、実世界ではその「景品」には上限などの規制があります。メタバース上のエアドロなども実世界の「景品」同様に規制をするべきという議論がされています。

NFTはまだ法律や規制が整っていないのが実情だと思います。

当局のこのような法律、規制の動きには敏感になっておいた方が良いと思います。

使いやすさ

NFTが世間一般に広がる要件として「使いやすさ」と言う課題があります。

要は「敷居の低さ」です。

Amazonやヤフオク、メルカリのようにユーザーフレンドリーで、専門的な知識が無くてもポチっとできる利便性があって初めて爆発的に裾野が広がって行きます。

しかしOpenSeaが気軽にポチれるかどうかと言うと 決してまだそんな感じではありません。

NFTを手に入れるまでの手順は下の通りです。

特に気を付けなければいけないのが、「メタマスクの設定と」と「取引所からメタマスクに暗号資産の送金」ってとこです。

メタマスクの設定の際には、「シードフレーズ」って言うパスワードみたいな「鍵」の設定があるのですが、この「シードフレーズ」ってのはドラクエの復活の呪文のように長く、紛失してしたら非常に厄介なもで、「紙に印刷→物理的な金庫保管」が良いとされていたりと・・・なにかと面倒です。

もっと厄介なのが「取引所からメタマスクに暗号資産を送金」ってとこで、間違ったら永遠に暗号資産が闇に葬られる可能性もゼロではない。。

アドレスはコピペでするので、間違うことはあんまり無いのですが、間違いガチなのが「ネットワーク」。銀行送金と違って、暗号資産の場合は振込先(アドレス)とそのアドレスに送金するときに使用する「ネットワーク」ってのを選択しないといけません。

これがちょっと最初にやるときとかは戸惑うところで、僕も実際「ネットワーク」を間違って送金してしまったことがあります。

OpenSeaでNFTを買うにしても、まだこれだけハードルがあるのが実情で、Amazonやヤフオクのようにユーザーフレンドリーな仕組みになって行くことが課題だと思われます。

余談:

送金して着金までタイムラグがあるので、その送信元からお金が消えて、送信先にもまだお金が届か無い時の不安感・・・。

あれは何とも言えない時間です。

大体1時間もしないで届くのでホッとするのですが、その時は1日経っても着金しなかったので、よーく調べてみたら「ネットワーク」が違う。。。あの絶望感は今でも忘れません、、

結局、送金先であるBybitさんに処理してもらって、結構な手数料は払いましたが大部分が返ってきました。

Google翻訳フル活用でしたが、オペレーターの方の対応も素晴らしく、Bybitが神に見えました。(個人的感想です)

\海外取引所だけど神対応/

 

ガス代

ガス代とは「手数料」のことで、NFTを購入するにも、自分の作品をNFTにする(ミントと言います)にもこの「ガス代」が掛かってきます。

銀行手数料のように固定費ではなく、暗号資産の場合は作業量が増えるとガス代もあがるような仕組みになっていきます。

現在はある程度落ち着いているようですが、NFTバブルと言われた2021年9月前後は2万円のNFTを買うのに1万円のガス代が掛かったってことも実際あったみたいです。

NFTの利用者が増えてきたら、このガス代が高騰するという問題は避けて通れない課題です。

マーケットプレイスや、NFTを造るプロジェクト側が対策をして行かないといけない課題と言えます。

現在NFT売買の主要通貨はイーサリアムなのですが、このイーサリアムのガス代が高騰する傾向にあります。

この「ガス代を抑える」ことに特化するプロジェクトが「ポリゴン」などの暗号資産です。

Openseaでも「ポリゴン」で買えるNFTが増え始め、消費者側としては、ガス代の安い暗号資産の選択などの対策ができる状況ができつつあります。

ポリゴンだと「ガス代」は数百円ですむ感じです。

将来性

2023年のデジタルコンテンツの国内市場規模は約2兆円、その内5%がNFTで占めると言われ、そうすると2023年のNFTの市場規模は約1000億円となります。

NFT市場には様々な課題や法整備が必要であるという事実がある反面、急成長しているという事実もあります。今後は分母である2兆円というデジタルコンテンツ自体の成長と、5%「しかない」NFTのシェア拡大が予測されます。

アート・トレーディングカード・ゲームはN相性が良いので 当面はこの分野でNFTは市民権を得て行くと思います。

アート

何万もする高額なものと言うより、何百円とか何千円とかそんなレベルが今後は伸びて行くと思います。

使用目的はTwitterやLiNEのアカウント画像などの用途がメイン。

知っている人が見たら「おっ」・・てなるあの感じ。使っている人にしてみたら「どや!」的な・・・。

わからん人には意味不明な、コレクターの間にある独特な空気間がまずは広がって行くと思います。

キーを握っているのは高校生など若いレンジ。なので、注目すべきは芸能事務所の動向だと思います。

この辺のニュース↓↓

BIG BANGやBLACKPINK所属事務所「YG」、バイナンスと提携。BSCでゲーム開発も | あたらしい経済 (neweconomy.jp)

おもしろ企画センター、タレントのNFT活用をサポートする専門組織「芸能人とNFT相談センター」を設立、サポートを開始 | 株式会社サイバーエージェント (cyberagent.co.jp)

トレーディングカード

「唯一性」や「鑑定書」の証明に秀でているNFTはトレーディングカードとの相性はズバ抜けて良いと個人的には思います。

現にNBA(アメリカのプロバスケットボール)では既は重要な収入源になっており、いち早くNFTの有用性に気が付いたプロスポーツ組織だと言えます。

「選手のカード」や「シュートシーンの動画」などをNFT化して、オフィシャルにNBAと契約、収入の一部が選手に入る仕組みをいち早く構築しています。

選手が有名になって、トレーディングカードにプレミアが付いてきたら、その転売による高額収入はコレクターだけでは無く 選手にも入る、そんな仕組みをNFTは可能にします。

NBAトップショット|公式ライセンスのデジタルグッズ (nbatopshot.com)

ゲーム

NFTと並び、もしくはそれ以上のビッグワードになりそうなのが「メタバース」と言われる仮想現実です。メタバースは今のところ主にNFTゲームにおいて実現されています。

代表的な例だと「The Sandbox」や「Decentraland」などがあげられます。

「The Sandbox」においては、ゲーム内の「土地」がNFTとして売買され話題となりました。

その土地はアディダスやグッチ、ワナーミュージックなどのそうそうたる企業が何億も出して取得しています。

この面々は「メタバース」という仮想現実でその何億かが回収できると踏んでいて、多くの人が メタバース空間で買い物をするっていう将来像を描いているってことです。

NFTゲーム、特にメタバースは今後、特に発展が見込まれる分野だと思います。

The Sandbox ゲーム – ユーザー制作による仮想通貨 & ブロックチェーンゲーム

音楽・マンガ

音楽・マンガとNFTが結びついたら、恐らくユーザー数とそれに比例する市場規模は爆発的に伸びると思います。

だけど、残念ながらこの分野は個人的にはNFTとの相性はあまり良くないと思っています。

NFTの強みは「唯一無二」と「本物鑑定」なので、「別に偽物でも良いや」って思われてしまう文化は基本的にNFTには向いていません。

偽物でもストーリーさえわかってしまえば全く問題ない「連載マンガ」とか、通勤通学途中に聞ければ全く問題ない「音楽」なんかは、あまりNFTには向いていません。

出版社やレコード会社は海賊版や違法コピーを撤廃したいと考えていますので、それが実現できる技術があれば積極的に参加するはずです。

「マンガ」や「音楽」などのコンテンツをどこかのストラテジーに収納しておいて、NFTは何等かの「鍵」の役割を持たせる って方法で伸びて行くかもしれません。

NFTはコピーガードの技術ではありませんが、所有者を時系列で記録する技術は保有しています。

「所有者しか開けれない鍵」をNFTに持たせて、「コンテンツはコピーガードを施したどこかのサーバーに保管する」そんな感じになるんだろうか・・・?

それって今でもある気がするし、「コピーガードを施したどこかのサーバー」ってのは、「それを解除する悪意の技術」とのいたちごっこの気がするし、アーティストやマンガ家は今と同様、出版社やレコード会社にインセンティブを払わないといけないし・・・

違法コピーや海賊版が絶滅して、クリエーターに正しい収入が入り、なおかつコンテンツの2次販売(中古販売)にも収入が入る、そんな構造をNFTが実現したら、爆発的にNFTが伸びるのは間違い無いと思います。

消費者が手を出さなくても、ミュージシャンやマンガ家などクリエーターが飛びつくのは間違いありません。

技術が伸びるのではなく、コンテンツが伸びて それに引っ張られる形で技術が伸びるのが正しい姿だと思います。

まとめ

NFTには様々な課題や整備すべき法律・規制があります。

現在はまだまだ発展途上ですが、ヤフオクやアマゾン、メルカリにも黎明期はありました。

同じように比べて良いものかは分りませんが、少しずつユーザーも慣れ、当局も必要に応じて法律や規制を加えることで少しずつ市場が成熟していくと思います。

まだ「市民権を得た」とは言えないNFTに早い段階から触り、正しい知識を情報を得て行くことは、何よりもの「先行投資」と思われます。

■元手100万の支払手数料の比較■■

※2023/1
※bitFlyerの売買手数料は、直近1カ月の取引量が100万円として計算
※仮想通貨の出金手数料はBTC=300万/ETH=20万/XRP=50円で計算

これは、100万円の元手でスタートした場合の、各社に支払う手数料の比較です。

忖度を全て排除し、徹底的にユーザー目線で作った比較表です。

完全無料なのはBITPOINTだけ

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web広しと言えど、なかなかこんな表は無いはず。

詳細は下の記事で確認できます。

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この記事は以上です。

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